💉アトピー性皮膚炎の治療薬『イブグリース注射』について💜
2025.06.27荒川皮フ科クリニックでは、2025年6月よりアトピー性皮膚炎に対してイブグリースの取り扱いを開始いたしました✨
《イブグリースについて》
イブグリースは、外用薬などの既存の治療で効果が不十分な中等症から重症のアトピー性皮膚炎の方に対して使用される生物学的製剤です。
アトピー性皮膚炎の原因となる体内の成分『IL-13』を狙い撃ちするおくすりです。
IL-13のはたらきを抑えて悪循環を断ち切ることで、アトピー性皮膚炎の改善が期待できます。
《IL-13とは?》
IL-13は、かゆみを引き起こしたり、皮膚のバリア機能を弱めたりする作用があります。
かゆみが原因で皮膚を掻いてしまうと、皮膚のバリアはいっそう弱まり、外からの刺激に敏感になります。
するとIL-13がさらに作られるという悪循環ができ、アトピー性皮膚炎が悪化・持続すると考えられています。
イブグリースはこのIL-13に結合してその働きを弱め、体の内側から悪循環を断ち切ります。
《イブグリース治療対象の方》
【成人】中等症から重症のアトピー性皮膚炎の方
【小児】12歳以上かつ体重40㎏以上の方
《治療スケジュール》
イブグリースは、定期的に注射するおくすりです。
初回と2回目は、1回につき2本を2週間おきに注射します。
3回目以降は、1回につき1本を2週間おきに注射します。
なお、患者さまの状態に応じて途中で4週間おき(月1回)に変更することも可能です。
《主な副作用》
注射部位反応(注射の部位の発疹、腫れ、かゆみ)などの症状が生じることがあります。
数%の確率でアレルギー性結膜炎を引き起こす可能性があります。
その他、重篤な副作用としてアナフィラキシーを起こす可能性がありますが、頻度は稀です。
《医療費について》
1回あたり/1か月あたりの薬剤費の自己負担額の目安は、治療スケジュールによって異なります。
最初の1か月目と2か月目以降での自己負担額の目安は以下の通りです。
イブグリースは、保険適用の治療薬ですが、高額な治療となります。
患者さまの年齢や年収、加入している健康保険組合によって負担額はことなりますが、医療費の助成制度を上手くご活用いただき治療にお役立てください。
治療前にお配りするパンフレットには、具体的な医療費の助成制度も詳しく記載されておりますのでぜひご参照ください✨
治療をご希望の方、ご興味がある方はぜひ一度ご相談ください🌈