💉結節性痒疹の治療薬『ミチーガ注射』について💙
2025.07.03【結節性痒疹について】
結節性痒疹は、強いかゆみを伴う赤茶色の硬いドーム状またはイボのような盛り上がり(結節)ができる皮膚の病気です。
多くは腕や足に発症しますが、体幹など広範囲にみられる場合もあります。症状は数年にわたって持続することもあります。
結節性痒疹の原因はいまだ解明されていませんが、虫刺されやアトピー性皮膚炎、糖尿病などの疾患が関係していることがあります。
病変部では、かゆみを生じる物質『IL₋31』の増加がみられます。また、かゆみを感じる神経(抹消神経)が伸びたり増えたりすることで、かゆみを感じやすい状態になっています。
【ミチーガ注射とは?】
結節性痒疹のこれまでの一般的な治療は、ステロイド外用剤や抗ヒスタミン剤などで炎症とかゆみをおさえることでした。
しかし、これらの症状を一定の状態まではおさえられてもかゆみや結節が残ってしまい、これまでの治療では効果が不十分な結節性痒疹の患者さまに使用できるおくすりです◎
L₋31は結節性痒疹のかゆみ、結節の形成、神経の増加に関係していて、ミチーガはこのはたらきをブロックすることで症状(特にかゆみ)の改善が期待できます💉
【ミチーガ注射を受けるには?】
ステロイド外用剤などの炎症をおさえる塗り薬および抗アレルギー剤を使用した治療を、一定期間おこなっても症状が改善しない患者さまで13歳以上であれば使用できます。
【投与スケジュール】
ミチーガは通常、初回60㎎、その後4週間に1回ずつ30㎎を皮下注射します。
【主な副作用】
・注射部位反応(注射部位の発疹、腫れ、かゆみなど)の症状が生じることがあります。
・皮膚症状の悪化、感染症が起こる場合があります。
・その他、重篤な副作用としてアナフィラキシーを起こす可能性がありますが、頻度は稀です。
【医療費】
ミチーガを月1回使用した場合の1か月の薬剤費
《ミチーガ30㎎の自己負担額》
〇3割負担の方:20,134円(初回は40,267円)
〇2割負担の方:13,422円(初回は26,845円)
〇1割負担の方:6,711円(初回は13,422円)