🪷梅毒🪷
2022.12.14皆さんは「梅毒」という病気をご存知ですか?近年急増している性感染症の一つで、放置すると最悪命を落とす可能性のある病気です。
そこで今回は「梅毒」についてお伝えします。
🪷梅毒とは
梅毒は性感染症の一種で皮膚、粘膜からの感染により、皮膚や皮膚以外に多彩な症状を出します。
戦前は不治の病と言われていましたが、現在では治療薬も普及しているため治療が可能です。
🪷原因
梅毒トレポネーマという細菌が皮膚や粘膜から体内に侵入し数時間でリンパ節に達し、そこから血液を巡って全身に広がっていきます。そのため時間の経過と共に症状が全身に現れるようになります。
性行為だけでなく、傷口から感染することもあります。
🪷症状
梅毒は感染後の時間経過とともに1〜4期に分けて症状が変化していきます。
🌱第1期(感染後3週間〜)
感染部位に初期硬結という、赤く腫れたしこりができます。また脚の付け根部分のリンパが腫れることもあります。
これらの症状は2〜3週間で自然に改善しますが、感染力はまだ継続している状況です。
🌱第2期(感染後3ヶ月〜3年後)
この頃から全身に症状が出るようになります。病原体が血流に乗って全身に巡り、バラ疹と呼ばれるピンク色の発疹が手のひらや足の裏、顔などに現れるようになります。
その後も自然に良くなったり再発したりを繰り返します。
🌱第3期(感染後3年〜)
ゴムのような腫瘍が皮膚や体、筋肉、骨などにできます。口や鼻によくでき、変形してしまうこともあります。
第3期以降になると他の人に感染することはなく、この時期までに治療が開始されることが多いです。
🌱第4期(感染後10年〜)
ここまでくると神経や心臓、脳、脊髄などにも症状が現れます。
全身の臓器や神経が侵され、神経障害や脳梗塞、心不全など命に関わるような状態になることもあります。
🪷検査
診察にて問診や視診を行った後に血液検査を行います。結果は後日医師からお伝えします。
🪷治療
抗生剤を処方します。また完治しているかを定期的に血液検査で調べる必要があるため、治療開始前や治療後も定期的に通院していただく必要があります。
🪷パートナーも病院へ
性行為によって感染するため、感染が確認された場合にはパートナーにも検査を受けるように勧めてください。
梅毒は一度だけしか感染しないものではありません。ご自身のためにもパートナーと同時に治療をすることで、何度もお互いに感染することを予防することが大切です。
国立感染症研究所は梅毒の感染者が今年で1万人を超えたのは、現在の調査方法になってから初との発表をしています。
感染後初期の段階で治療を開始すれば改善できますので、心当たりがあれは早期に受診するようにしましょう。
また感染がわかったらご自身のためにも、パートナーも検査してもらいましょう。
当院でも予約なしで治療が可能です。もしかして…という症状があれば一度来院ください。